彼を知り己を知れば百戦殆からず。
皆さまこんにちは、りゅうたろうです。
以前、日記を書くことの効果を5つの観点からお伝えをさせていただきました。
タイトルだけ挙げさせていただくと、
①頭の中の漠然としたモヤモヤの整理ができる
②本来の自分を知ることができる
③悩みの解消につながる
④考える習慣が身に付く
⑤未来の自分へのプレゼントになる
と、たくさんの魅力的な効果があったわけですが、
ただただその日のできごと日記を書いているだけでは、上記の魅力的な効果を享受することはできません。効果も得られなければ、だんだん面白くなくなり、昔の私のように続かずに断念してしまうといったことになってしまいます。(高い日記を買ったりしたのに、、、笑)
同じような方を生み出さないためにも、今回の記事では、
「メリットは分かったけど実際に何を書いたらいいの?」
「どんなことを書いたら心の健康につながるの?」
「よく聞くポジティブなことだけ書いていればいいの?」
そんなモヤモヤを抱えて踏み出せずにいる方に向けた、
『楽しくかつ効果的な日記の書き方』をご紹介させていただければと思います。
初めからすべてできるようにやる必要はありません。
たまにポイントを押さえて余裕のある日にやってみてください!
文章を書くのもトレーニングです! まずは簡単にできるところから鍛えていきましょう!
先ほどの日記を書くことのメリットについてはこちらの記事にて紹介させていただいております。
参考書籍の「さみしい夜にはペンを持て」にご興味のある方はこちら
最大限の効果を引き出す日記の書き方
①自分の気持ちを記す「何を思ったのか」「何を考えたのか」


「今日は、何時に起きてどこどこへ行き、だれと何をした」
「帰りに何かを買って帰り、夕飯ハンバーグを食べ、何時に寝た」
このように、1日のできごとを記録しただけの日記を残しても、
特に面白みもなく、日記を書くことによるメリットも享受できる可能性が大きく削がれてしまします。
そうならないために、
その日にできごとの中で、自分が「感じたこと」「思ったこと」「考えたこと」など、自分自身の『感情にに着目して日記を書く』ようにしてみましょう。
よくあるポジティブ日記のように、ポジティブなことだけに着目しなくても構いません。
(後述しますが、むしろネガティブなことを書いても全然OKです)
特に人に話すようなことではないけど、
「この光景はなんだか心がホッとしたな」
「自分もこんなことができたらいいな」
「これをされると心がキュッと締め付けられ感じになるから人にはしないようにしよう」
などと、後々、日記を見返したときに、
「あの時の自分はこんなことを考えていたのか」とか、
「あの時やりたいと思っていたやつ今度やってみようかな」とか、
「こんな心配事をしてたけど、結局いま思い返すと全然大丈夫だったじゃないか」などと、
面白くもあるし、自分の励みにもなるものになっているはずです!
そのコツが、『自分の感情に着目して書く』ことなのです!
※ただし、ネガティブ感情を書くときには一点注意が必要です。
今、日記を書いているときの感情として日記を書くのではなく、
あの時にそう思ったと過去形にして書くということです。
具体的にいうと、

「あいつマジでむかつく」
「私はなんでこんなことで失敗したんだろう」
「何もうまくいかないな」
これは、今、文章を書いている時の自分の気持ちとして書いています。
相手や自分に対する悪口をつらつらと書き連ねていくことになり、
なんだかそんな私は悪い奴と思い、徐々に自分自身が嫌いになってしまうかもしれません。
しかし、

「あの時、あんなことを言われ、なんだこいつ自分勝手なやつだなと思った」
「なんでこんな簡単なことを失敗してしまったんだろうと思った」
と、 過去形にしてあげることにより、
あの時の自分は、こういうことで嫌な気落ちになったのかと、
もう一人の自分という客観的な視点から物事を考えることができるのです。
さらに、そう思ったのは、こういう理由かな、と理由も見つけてあげることで、
そのネガティブな感情は解決にも向かっていく可能性もあるのでより良いのではないでしょうか!
②自分に問いを投げかけ考えを深めていく

前項では、できごとだけでなく、その時の感情に着目して書いていくことを心がけるようになりました。その後に、より効果を高めていくためには、
自分の「思いや感情」を書く際、その「思いや感情」に対して、
なぜそう思ったのかと深掘りをししていきましょう。
「無駄遣いをし過ぎだとパートナーに怒られ、悲しい気持ちと、怒りの感情が浮かんだ」
ということがあったとしましょう。その感情に対して、
「なぜ悲しい気持ちになったのだろう?」「同時に怒りの感情が浮かんだのはなぜ?」
といったように自分の感情に問いを投げかけていきましょう。
その答えはもちろんひとそれぞれで、

「お金がなくなっていて申し訳ないという『考え』から悲しい気持ちになっていた」
「でも、そのお金は自分にとって必要なものを買うために出したものであって、
全部が全部ムダなわけじゃないんだという『考え』から、もう少し理解をして欲しかった」
など、その感情に対する答えである『考え』をひとつづつ出していきましょう。
そう考えたのは、過去の経験からそういう考えを持つようになったのか、
はたまた自分だけが知っている(もしくは自分でも気づいていない)深層心理によるものなのか、どんどん自分について深掘りをしていきましょう。
そんな日記を書くことによって『本当の自分』を知っていく手助けとなり、
だんだんと日記を書くこと自体が楽しくなってくるはずです!
(余談)おしゃべりと文章の最大の違い、それは消しゴムの存在

余談ですが、
友達や信頼できる誰かとの会話でも、 何かを説明しながら自分の発した言葉で自分を知ることがあります。「ああ、自分はこんな風に思っていたのか」といったように。
前述、文章を書くことで自分を知ることができると挙げさせていただきましたが、
自分に問いを投げかける(文章を書く)ということは、言い換えると自分との対話でもあります。
「自分との対話」と「おしゃべり」における最大の違いは、
「違う、もっと別の言い方があるはずだ」と、
消しゴムを入れて何度でも話し合うことができるということです!
友達や家族とのおしゃべりでは、自分の考えを話すのにも、 相手の気持ちに配慮したり、会話の流れがあったりなどなかなかそうはいかないですよね、
会話はその時の一瞬一瞬の積み重ねであり、次から次へと目まぐるしく話は進んでいくからです。
(それはそれでスリリングで面白いものではありますが)
人生最大の謎である『自分』について知るために日記を書こうとしている皆さまは、
ぜひ、丁寧に、言葉を急ぎ過ぎず、何度でも消しゴムを入れて、じっくりと自分と対話するように、
ということを心がけていただける嬉しいです!
そうすることで少しずつ自分を言葉で表現できるようにもなるし、より自分を知ることにつながっていきます!
③その時の情景をスケッチするように書く

ここまできたら、書き続けることできっと心の養分となる日記を書くことができていることでしょう。
ここからは応用編です。
ここまで習得できると日記を書く内容がなくて困るなんてことはきっとなくより楽しいものになるかと思います!
感情に対する「なぜ?」の深掘りについて紹介してまいりましたが、
日記を書き進めてある程度経つと、なんとなく「いつもの言葉」「よくある言葉」を選んでいることに気が付きます。

「感動した」「すごいと思った」「面白かった」
とかで終わらせてしまっているようなところなどです。
「自分の気持ち」と「実際に書かれた文章」の間に距離があると、魅力的な文章にはならず、ありふれたものになってしまいます。そうするとせっかくの楽しさがだんだん薄れてきてしまいます。
それは、文章を書くのが苦手だからというわけではなく、
ただ言葉を決めるのが早すぎるというところに原因がありそうですので、
まずは「早々に言葉を決めないこと」を心がけましょう!
例えば、
一つの絵画を見ただけでも、感じている部分は色々とあり、それぞれ異なると思います。
絵を見てすごいと思ったことに対して、
「大きな絵という迫力に気圧された」
「ひとつ一つの細かなタッチによる完璧な精緻さに魅力を感じた」
「なんだかほっとする全体の色使い心を奪われた」
また、他の切り口からいくと、
「たったひとつの絵に大勢の人が輪をなして息を呑んで見ている様子に」
「何百年も前に描かれたものなのに、今も色褪せず残っているということに」

この辺は、その瞬間のみで、あっという間に忘れてしまうような「感性」の部分かもしれません。
そんな時はメモをしておいたり、合わせて写真なんかをとっておくのもいいかもしれませんね。
さらに、自分は何に感動したのか、その時の周りの情景にまで目を広げ、一緒に思い出しながら「あの時の、自分の気持ちをスケッチするように書く」ように、文章を膨らませいきましょう。
そのできごとだけに着目をせず、まずは自分のきもちをじっくり観察した上で、

周りには何があって、どんな音が聞こえていたか?
相手はどんなことを言って、どんな顔をしていたか?
その時の明るさや、体感の気温は?
何かしら心が動いた(良くも悪くも)限定されたシュチュエーションを、細かく思い出していくと、その前後の記憶も自然と蘇ってきたりします。
「こう感じたのは、あの時のこういうことがあったから、より嫌だと思ったのか」と。
単純に「嫌だと思った」と書くより、自分の心情により近く、さらに自分を理解することに繋がるのです。
「あの時の自分」を、ある程度の時間を経た「今の自分が」が淡々と描写していく、そうすればもう手が止まることはないのではないでしょうか?
そんな色のついた文章をぜひ書き連ねていただきたい!
「今日のあの乾杯は最高だったな」
↓
「連日猛暑日を記録している金曜日の夕方、早々に仕事を切り上げて、まだオレンジ色の薄い光の中、太陽に焼けた肌はまだひりひりしているけど、キンキンに冷えたジョッキを受け取り、首筋や腕に当てたい気持ちを抑えながら、全員笑顔で乾杯!
ごくごくと喉を鳴らしたあとに、呼吸を止めていたことを思い出してプハーっと大量の酸素を吸った。みんながおんなじ気持ちなんだろうという、この瞬間というのは言葉もいらずに心が通った感じがして、最高だった」

終わりに
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
今回は、「日記を書くことの効果を最大限引き出す」ためのポイントを書かせていただきましたが、もちろん毎日完璧に書き込みをしなくてはいけないということではありません(大変ですからね)、自分とゆっくり向き合える時間がある時に自分との深い対話やスケッチをやってみてください。
むしろゆっくり向き合える時間を作るべきではありますが。
その点は「心豊かな長閑な暮らし」に直結するお話ででもありますので一緒に考えていけたらなと思います。
この世の中は、皆さん非常に忙しくしている印象です。 漠然と心や身体、そして魂までもを削られていくのではなく、『日々メンテナンスをしながら自分が本当に進みたい方向に向かっていっていること』が良い人生なのではないかと私は考えます。 その中で目標に向かって努力をしてもいいし、しなくてもいいし、とにかく自分の心の声をきちんと聞いて、穏やかに日々を過ごすことができればいいなと願います。
私自身もまだまだこれからですが、上段の願いを皆さまと共に叶えられるように、良いものの情報発信を取り組んでまいりますので、ぜひブックマークやSNSのフォローを頂けますと幸いです。
皆様の暮らしが長閑になることを願って。 りゅうたろう



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